懐かしのカルグクス【 ジンエアーで行くソウルの旅4日間 】

昼の焼肉がたたって、お腹が空いていないので夕食は新世界(シンセゲ)百貨店で買ったパンで済ませようか、と思ったが、せっかく韓国に来たら一食でもたくさん韓国料理を食べたい!

食事候補店リストからいちばん近い店を選んで出かけた。

 

食欲がなくても、カルグクス(韓国風うどん)なら食べられるだろう!

店はソウルタワーへ上がるケーブルカー乗り場のすぐ下の方にある。

 

 

ホテルの部屋から見たソウルタワーと南山(ナムサン)

だいぶ日が傾いてきた・・

カメラの構えが悪いからソウルタワーも傾いている!

 

地図を見ながら探すが、それらしき店がない。

どうやら、大きなビルの中の地下にあるようだ!

仕事帰りのビジネスマンやビジネスウーマンがゾロゾロ出てくるビルへ入る。

 

エレベーターで地下に降りると目の前に店があった☆

店内がガランとしているので、ちょっと心配になる。

入ると、すぐ女性スタッフが寄ってきて、「好きな席へどうぞ!」と言ってくれた。

 

賑やかなアジュンマ(おばちゃん)集団を避けて、少し離れた席へ。

本当はマンドゥ(韓国風餃子)も食べたいけど、絶対に無理な量なので諦める・・

カルグクスだけを注文。

 

この店は以前、大統領府である青瓦台(チョンワデ)の近くにあった『北村(プッチョン)カルグクス』で働いていた人がやっているという情報を得ていたのだ。

 

そこは、並ぶのがキライな韓国人が並んででも食べたいほど美味しい店として有名だった。

実際、行った時も順番待ちをして食べたが、他の人が食べているマンドゥが食べたくてたまらないので、お土産にして持って帰ったことがある。

 

 

3種類のキムチ

韓国では注文した料理の他にバンチャンと呼ばれる無料のおかずが付くことが多いが、この店はキムチだけ。

しかし、ただのキムチではない!!

 

カルグクスを注文すると、若い男性スタッフが3つの皿に入ったキムチを運んできてくれた。

左からエゴマの葉、白菜の白キムチ、白菜キムチの3種類だ。

 

白菜の白キムチは、1口で食べられるサイズではなく、10cmくらいはある。

一口食べた途端、以前食べた味だ!と思い出した!!

 

白キムチというのは唐辛子を使っていないので、全く辛くない。

少し酸味があるが甘味もあり、何とも言えず美味しい☆

白菜の白キムチは、お替わりしたいくらい美味しかった!!

 

ふつうの白菜キムチは、かなり辛いのであまり食べていない。

エゴマの葉は、キライなので手を付けない。

 

 

カルグクス(韓国風手打ちうどん)

具は店によって違うが、この店は本当にシンプル☆

 

カルグクスは、カル(包丁)、ククス(うどん)の意味で、手打ちうどんのようなものだろう。

韓国語は、先頭だと濁らない音が途中にくると濁音になるので、カルククスが『カルグクス』になる。

 

手打ちうどんを茹でるのは時間がかかるので、かなり待ったが、出てきたものは以前と同じ味だった。

もっちりしたコシのある麺にキノコやホバッ(韓国カボチャ)などを煮込んだものがトッピングされている。

 

薄味好みのワタシは、これだけでも充分楽しめるが、韓国人や多くの日本人はキムチやマンドゥと一緒に食べないと飽きてしまうかもしれない。

スープは、ほとんど色がついていないが味がしっかりしていて、胡椒が効いている。

 

食べていると、最初に挨拶してくれた女性スタッフが「いかがですか?」と訊いてきたので、「とても美味しいけど、お腹がいっぱいで、もう食べられない」と答えた。

 

「以前、北村(プッチョン)にあった店に食べに行ったことがあるけど、同じ店ですよね?」と言うと、「そうです!また来てくれて、ありがとうございます」とうれしそうに言う。

 

ほんの少しでも、会話ができると旅がとても充実したものになる☆

(だったら、ちゃんと勉強すれば?と言われるけど・・グータラなワタシには無理!)

 

 

ライトアップされたソウルタワー

空の色とタワーの色が絶妙♪

 

店を出ると、ソウルタワーがライトアップで美しく浮かび上がっていた☆