3日目
オムク作りをする場所は影島(ヨンド)にあるらしい。
タクシーで移動・・といっても影島大橋を渡ってすぐの場所だった!
そもそも、オムクが何なのかを説明すべきか・・
オムクは、かまぼこやさつま揚げのようなものだ。(ワタシは、古くから関釜フェリーでつながっている下関から伝わったものじゃないか?と推測しているけど、事実は分からない)

1953年創業の老舗オムク店
サムジンオムクという釜山でも有数の歴史を誇る店。
到着して気づいたが、以前来たことがある!
その時は、ただオムクを買いに来ただけだけど・・
大人気の『海老入りオムクコロッケ』がすごく美味しかった!!
店は相変わらず繁盛していて、多くのお客さんで賑わっていた。
店の横の通路を抜けて体験コーナーへ行く。
体験料は、1人15,000ウォン。
Hさんは「自分は通訳するだけで体験は必要ないから」とスタッフと折衝。
しかし、スタッフは「2人分の材料を準備しているからダメ!」とキッパリ断る。
ワタシは、素直に2人分30,000ウォン払う。
『釜山女子』と闘って勝てるハズがない・・働き者で勝気な釜山女子には、とてもかなわない。
続いて、若くて可愛い先生が登場!
彼女がオムク作りを指導してくれるようだ。
よろしくお願いしま~す♪
エプロンと帽子を身に着けて、ガラス張りの作業室へ入ると、まず手洗い!
大きな作業台に準備されたマットの上に直径10cmくらいの大きさの材料を丸めたものがのっている。
傍には、手を切る心配のない長いヘラのような包丁や型枠が用意してある。

先生が、ヘラのような包丁で丸い材料をつぶすように押さえて広げ、パンッと叩くように包丁から剥がし、また材料を集めて広げ、叩くという作業をやって見せる。
かまぼこ作りで有名な下関が近いので、ワタシは何度も作業を見たことがある。
しかし!コレが見るとやるとは大違い!!
若くて可愛い先生は、いとも簡単にできるのに、自分がやるとへなちょこもいいところで、マットからうまく材料を剥がすことすらできない・・
つまり見た目よりずっとチカラがいるのだ!(いや・・チカラじゃなくて、コツかも!)
先生が説明したことをHさんが通訳してくれるが理屈は分かっても、できないものはできないのである。
悔しいやら情けないやら・・
型枠から外す時も、先生は竹串を使ってスッときれいに外すのに、自分がやると空気がシッカリ抜けていないせいかグニャッとして頼りない。(製作者の性格そのままだ!)
丸いものと四角いものは、パプリカやイカスミなど自然食品で色を付けた材料を絞り出して好きな図柄を作る。

先生の作品
黄色い花も屋号(左から、サムジンオムクと読む)もきちんと生地にくっついている☆
素人が作ると全然違うものになる・・ヘタクソ過ぎてネットにはアップできない!
丸と四角2つずつの型枠に材料を詰めた後も、残った材料で広げる、叩く、集めるという作業を1人でブツブツ言いながら反復するワタシ・・

本気モード!
生地を上手に捏ねることができないのが悔しくて、意地になって繰り返しているのを写されていた。
次は、ピザ風オムク作り。
土曜日だと『ちくわ』を作れるらしいが、今日はピザしかできないそうだ。
残った材料を大きな丸い型枠に押し込んでから、タマネギ、ピーマン、サラミ、チーズなどをトッピング。
こっちの方が5色の材料で図柄を作るより、ずっと簡単♪

ピザオムク
ホテルに戻って箱を開けたら、湯気でシートが濡れていたが、美味しそう!

マイオムク♪
デキが悪くても、自分で作ったものは愛おしい☆
作品を蒸すのに約20分かかるので、店の歴史をスライドで見ながら時間つぶし。
でき上がった作品は、ピザの宅配ボックスみたいな箱にきちんと詰めてくれる。
ピザの上に、自分が作った丸いもの2枚、四角いもの2枚と中央に先生が作った『サムジンオムク』という名前入りのものが入っている。
でき立てなので、湯気で箱がしっとりしている。
今、食べたら美味しいだろうな♪(たとえ見た目は悪くても、材料は店のものなんだから!)
実際、日本へ持って帰って温めて食べたら、オムクピザは思った以上に美味しかった☆
そういえば『チーズかまぼこ』って、あるよね?